連棟コンテナハウスの配置例と配置ルール
コンテナハウスの連棟は、積み木のように自由自在に繋げられるとの印象ですが、実は屋根防水・排水の面を考慮したら、やはり一定のルールを守らなければならないのです。屋根が受けた雨水を排出するために、コンテナの1辺を低側にし、屋根全体に勾配を付けて、雨水の流出を促します。この排水用の低辺がほかのコンテナとの接合辺となると、水が溜まってしまい、雨漏れや屋根腐食の原因となります。
例えば、良い例として:


悪い例として:

単独用のコンテナハウスの屋根は勾配さえあれば、排水辺は基本的にどの方向にしもよいですが、連棟用の場合、隣との連結する辺が多くなる連れ、排水辺も基本的に1方向に集中した方が望ましいです。例えば、ISO海上貨物コンテナのように、屋根が自然に緩いアーチ状になり、雨水が両側の長辺から排除します。これは単体使用する場合に限り、排水距離が短く、一番合理的だと言えますが、長辺で連棟する場合、排水辺がちょうどほかのコンテナとの接合部となり、水が溜まり、腐食が進み、雨漏れが止まず、とても避けるべきです。



連棟用コンテナハウス4種の屋根形式
だから、連棟使用を前提にし、コンテナハウスの屋根の排水辺を1方向に、或は両短辺方向に収束する必要があります。したがって、Uni-Konの連棟用コンテナハウスは、大体以下の4つのコンテナ屋根パターンがあり、それぞれ、20Ftの1短辺、20Ftの1長辺、40Ftの2短辺、40Ftの1長辺になります。下図のように、どれがどれなのか、わかりますか?水色の矢印は排水勾配方向です。

連棟配置のルールと言っても、一目瞭然のほど簡単で、コンテナユニットの屋根排水辺を一方向に纏まればよいです。水を排出する低辺を一方向に纏めることさえすれば、コンテナ同士の連結部位は自然に高辺となり、水溜まりせず、さらにUni-Konの独特な屋根・壁用気密・防水カバー部品を応用すれば、雨漏れの心配はもうありません。もっと詳しく知りたい方は「コンテナハウスの屋根連結と雨仕舞」までご覧ください。

コンテナハウス配置例と簡単解釈
以下は、このルールを則った連棟コンテナユニットの配置方式の例です。左側は屋根の排水方向を示し、右は屋根を取り払って、レイアウトを大きく左右する柱の位置を示しています。
矩形配置:


この手の配置は、ごく一般的な配置で、無難で、内部空間が整えて、利用率が高く、外皮面積も一番小さく、光熱費節約面と製造コスト削減の面では有利です。が、個性・意匠性、面白さの面では、物足りない感じです。また、40フィートの連棟が台数が多くなると、中間部分の採光がちょっと劣ってしまいがちです。コンテナハウスの連棟って言えば、この方式しかないと思われる方もいらっしゃるかもですが、実は、まだまだ沢山、未知の世界があります。では、続けます。
滑り出し段差配置:

ちょっと段差を付け、1台を外に滑り出した感じですが、これで空間的にぐっと変わります。連通した複数台が社員事務所で、滑り出した1台は社長室或は受付玄関で、半囲まれた空間が庭や駐車場などに応用できます。

さらに段差をたくさん付けて、大空間・個室・中庭・箱庭(或は玄関)のような空間が浮かんできます。半囲まれた中庭に面する広々の大空間をリビングとし、突出した2台を洋室とし、離れた1台を浴室・トイレなどにし、風呂に入りながら箱庭の植木を眺められる空間になります。
C型配置:





この手の配置は、何と言っても、中庭を確保するための配置になり、中庭で芝生やデッキを用意し、室内採光を確保しながら、ある程度のプライバシーも兼備できる配置になります。中間部は20フィートの連棟採用すれば、無柱の大空間が作れるに対し、直行する40Ft2台で代替した場合、一面に広がる大開口が作れます。
C型のちょっとした変異バージョン:



いずれも中庭にめぐって、コンテナユニットを増やすか減るかで、減ればさらに開放的な庭となり、増やせば、さらに閉じられた中庭になります。引いて、完全に閉じられた内部庭の「ロ」型もあります。庭が完全閉じられた場合、庭の雨水を排出するため、基礎下の排水を考慮する必要があります。上記の「L」と「G」型は、それぞれ実際案件もございます。


ギザギザ型配置:



この鋸の歯のようにギザギザにした配置は一見したところ意匠面はちょっと面白いが、実用性はほとんどないと思われるかもしれません。実は、実用の面でも大きな意味を持っているのです:
1)土地が細長くて、コンテナを短くしたい時
土地が細長くて、コンテナがちょっと長すぎて、30センチ短く作ってくれないかと相談されることは多々あります。しかし、輸送上の制限で、コンテナハウスの外形寸法をそう簡単に変えられるわけではありません。そんな時、考え方をちょっと変えて、配置をこのギザギザ型にすれば、コンテナが斜めになり、長辺も自然に「短く」なるわけです!コストを掛かって、本来不要な輸送用部品を作る無駄が省かれる一方、土地の利用率も、意匠性もアップされます。
2)土地の方位を調整したい時
土地の形状や向きはそう理想的ではない時に、土地の向けは変えられないが、コンテナの向きを斜めにすることで、採光も、換気も、西日問題も一気に改善され、意匠性的にも大分面白くなってきます。このギザギザ型配置、いかがでしょうか?
矢型配置:



「C」型の中庭を囲む形式を保ちながら、前に躍進するイメージの持つ矢型配置です。意匠面と企業イメージの面では独特性がある配置と言えるでしょう。
くし型配置:


くし(櫛)のように、両側に交互に差し出す配置方式で、真ん中に公共通路・廊下・リビング空間を持ちながら、外に飛び出す独立的な個室になります。個室間の室外空間に庭や景観・植木を作り、高級な客室や美容室、或は採光面で要求が高い場合の診療室・作業室などにふさわしいのではないかと考えております。
Z型配置:

前のギザギザ型配置のショートバージョンになるが、Z型配置は大・中連通空間を備えて、採光、換気もかなりより配置になります。
まだ、まだ無数の可能性
以上は、あくまで屋根の排水を配慮しながら、筆者が考え出した連棟コンテナハウスのレイアウト案です。読者の皆様もきっと、ちょっと工夫するだけで、ご自分の生活の様子、事業の形態、土地の形状、方位などに合わせて、もっとご自身相応しい配置案が得られます。
コンテナユニットの屋根排水辺を一方向に纏まればよい
とのルールさえ守れば、連棟コンテナの屋根はもう雨漏りはしません!


