コンテナハウスに屋上デッキを設置する時の注意点

コンテナハウスの屋上デッキ :メリットばっかり!

コンテナハウスの屋上空間を活用することはありがたいです。コンテナハウス建築面積と同等の屋上面積が活用できれば、土地をぎゅうぎゅう詰めてやっと建てられたテックアウト店舗にとって、ほぼ「タダ」で「屋上飲食区域」が得られます。庭の小さい一戸建てにしても、子供が遊べる屋上の庭・遊戯空間が得られます。良い天気に、コンテナ屋上でキャンプを立て、家族や恋人とバービーキューをやりながら、星空を眺めるのも、大人のロマンとして、とてもアリですね!

ロマンチストだけではありません。実用性の面でも、コンテナハウスの屋上デッキが大活躍しています。屋上にテラスデッキを設置すれば、屋根板の遮光遮熱効果もあり、夏場、コンテナハウスの室内温度保持、光熱費の節約にも貢献できます。

こんなメリットばかりのコンテナハウスの屋上デッキ、コンテナハウスを建てた以上、屋上デッキを設置しない理由は、なかなか、見つかりませんよね?!

現実はそう甘くない!下手したら、コンテナ破損と危険な目にも!


屋上デッキは冒頭の部分のように、沢山メリットがある一方、実はそれなりに注意事項もあるので気を付けないと、下のコンテナハウスが破損したり、屋上利用者に危険な目に遭わせたりするような事態が起こりかねないので、設置前に くれぐれも 慎重に検討を成されてください。ここで、以下の数点の注意事項を纏めてまいりましたので、ご参考になさってください。

屋上デッキの注意事項リストアップ ――安全面

まずは、安全の面です。コンテナハウスへの追加部品としての屋上デッキを装着した後、コンテナハウスは当初の使用条件の仮定とかなり離れてくるので、各安全要素を再度検証・確認する必要があります。具体的には以下の数点があります。

1) 設計段階で、屋上デッキとその利用者の重量を負担する予定のない屋根に無理やりデッキを設けたら、その重量に負けて、屋根が陥没したり、梁が折れたりするような最悪な事態が起こらないように、コンテナハウスの構造強度をまず確認する必要があるでしょう。屋上に上がる最大人数の利用者の荷重、屋上デッキ部材の重量(これは意外に重い)を想定し、構造計算することが必要になるでしょう。

2) ちゃんと固定しないと、地震や台風などの水平力によって、屋上デッキの一部或は全部がずれて、屋根から転がり落ちると大変危険なので、追加しようとする屋上デッキは構造的にコンテナハウスとどうやって安定・強固的に連結・固定できるかを検討・確認する必要もあるでしょう。

3) 高所にある屋上デッキなので、言うまでもなく、利用者が転落しないための手摺りをどのように装着するのか、その強度が十分かどうか(特に子供など悪さをして数人が一斉に手摺りを揺れるなどの極端の場合を想定するなど)の検証も当然必要になるでしょう。

4) 3)とほぼ同じ理由で、屋上デッキへ上がるのに必要な階段・踊場がきちんとコンテナハウスと固定できるかどうか、またこれら部品自体の強度が十分かどうかの確認も必要になりますね。

屋上デッキの注意事項リストアップ ――メンテナンス面

そして、メンテナンス面も甘くないです。屋上デッキを設けたら、デッキが補修の邪魔になり、屋根の点検、再塗装、再コーキングなど、手が付けにくくなるので、屋根自体、コンテナ間の屋根連結部、またデッキ構造自体が長期間に渡ってメンテナンス・フリーの状態で維持できるかどうかの確認が(覚悟も!)必要でしょう。具体的に、以下の数点を注意すれば、大丈夫なのではないでしょうか。

5) 屋上デッキを設置すると、屋根への日照と通気が悪化するので、本来早く蒸発できたはずの雨水溜まりが干しにくくなり、水溜まり部のコンテナ鋼板屋根の腐食が著しく早期化になりかねないので、既有コンテナハウスの屋根勾配、排水の滑らかさ・水溜まり状況を改めて確認・把握する必要はあるでしょう。

6) 屋上デッキを支える下地材をそのままコンテナ屋根に直接置いたら、下地材と屋根との接触部に毛細管現象で水や結露、湿気の溜まりやすい狭小隙間となります。これらもまた例の屋根腐食の「張本人」になるので、このようなデッキ下地の設置方法を極力避けるべきでしょう。理想としては、屋上デッキの下地がコンテナ屋根と直接接触しない架空構造にすれば、狭小隙間がなくなる同時に、コンテナ屋根の通風・乾燥も改善できて、一石二鳥になります。その辺の屋上デッキ構造の検討も必要ですね。

7) また、6)と同じ理由で、今度は屋上デッキ下地材を支える「梁」に近い構造である「大引き」も、コンテナ屋根への「直置く」と 大面積の狭小隙間が生じるので、数点の支持点を通して、通気できる大きい隙間を構えて、コンテナと連結することが望ましいです。この辺の構造検討確認も必要になりますね。

屋上デッキが幻滅になりました?大丈夫!

注意事項を色々リストアップしてしまい、一見簡単に見える屋上デッキもそう簡単でなくなりますね。それはそうです。細かく考えれば、安心して利用できる屋上デッキ、後々面倒なことにならない屋上デッキはそう簡単ではないです。

特に、ISO海上コンテナ構造のコンテナハウス・中古コンテナからの改造ハウスは、屋上デッキを付けるのにとりわけシビアです。連棟構造の場合は尚更で、ISOコンテナの屋上にはどうしても排水しにくいところがあったり、もともと壁構造である上、連通部分の壁カットによって強度足りなかったり、コンテナ躯体にデッキ下地がうまく固定できなかったり、デッキ装着したらメンテができなくなったりして、悩みが止まりません。

結局、コンテナハウスに屋上デッキを設置するのが、水の泡のように、あきらめるしかなく、幻滅しかないのか?大丈夫!あきらめることはありません!

Uni-KonのJIS鋼材ラーメン構造コンテナハウスは屋上デッキのオプション用途を事前に想定しているので、屋根の勾配配置から、コンテナ間の連結、屋上デッキキットの改良設計まで、全部上記リストアップされた注意事項を踏まえた設計になるので、安心してご利用いただけます。(Uni-Konのコンテナハウスの屋上デッキ向き屋根の詳細に関しては施工事例12の1 事務所・オフィスJIS鋼材建築用コンテナハウス(概要・設計篇・竣工写真)コンテナハウスの屋根連結と雨仕舞までお読みください。)近々、屋上デッキ付き店舗用連棟コンテナハウスの施工事例を公開いたしますので、Uni-Konの屋上デッキをじっくりご説明いたしますので、ぜひお楽しみくださいませ!

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