コンテナハウスは鉄だから、錆に弱い?いいえ、そうでもないです。

コンテナやコンテナハウスは鉄で作られているから、錆に弱く、建築としては耐久性が悪いと思われるかもしれません。

はい、ステンレスではない一般の鋼鉄は錆びに弱いです。しかし、耐久性が悪いとはちょっと別の話です。現代文明は鋼鉄の上に構築されているとも言えます。20年も使える車、30年も海の中に浸される船、百年も河川の上に跨る鋼橋、いずれも一般の鋼鉄(ステンレスではなく)で作られることが多いです。しかも、設計寿命からわかるように、いずれも鋼鉄の素晴らしい耐久性を示しています。

既に気づいていらっしゃるかもしれませんが、コンテナハウスが錆に弱く、耐久性が悪いという方が見過ごしているのは鋼鉄製品の鎧(よろい)である塗装、俗で言うペンキです。

一言ペンキというのは容易いが、実はペンキの種類は何十種類もあり、細かい組成成分や規格まで言及すると何百何千種類までも及びます。その上、塗装する時、下塗り、中塗り、上塗りなどのように複層ペンキを施す場合、その組み合わせによって、数え切れないペンキの種類があります。こんな種類沢山のペンキの中から、母材的、用途的、経済的、腐食環境的、意匠的などの需要に合わせて、選ぶのです。「15年海の中に浸しっぱなしから、じゃ、これらのペンキを使おう」、「20年経っても色艶やかでキラキラであってほしいから、じゃ、それらのペンキを使おう」のように、同じ鋼鉄製品であっても、違うペンキ、違う鎧の装着によって、別人みたいに色々な性格、色々な能力を身に着けます。これは、現代塗装科学の素晴らしさです。

だから、「コンテナハウスが鉄、鉄が錆に弱いから、コンテナハウスは耐久性が悪いんだ」のような言い分が聞かれた、塗装の神様が怒ってしまうかもしれませんね(笑)。

極端の話ですが、例え塗装無し、裸の鋼鉄であったら、どうなの?

非常に芳しくない状況ですが、すぐにダメになるわけではありません。腐食環境によって、炭素鋼(最も普遍的に使われている鋼材)の腐食速度も大分違うのです。コンテナハウスへの腐食環境はほとんどの場合大気腐食環境です。炭素鋼の大気腐食8年暴露実験データによれば、空気綺麗な農村部や空気中有害物質の少ない温帯内陸都市では平均10μm/年、温帯海岸都市部25μm/年、温度湿気の高い熱帯海岸都市部100μm/年のような数値があります。また、海岸から30メートルという間近距離で、空気中海塩粒子沢山の地点では、年間1000μm/年とのデータも記録されてあります。
コンテナハウスの一番薄い鋼板である外壁コルゲート板の鋼板は1.6㎜=1600μmです。単純に計算すれば、この外壁鋼板がオーナー様の不注意によって、塗装無し裸の状態で照らされて、錆で穴が開けるまでには、温帯内陸都市では160年、温帯海岸都市では64年、熱帯海岸都市部では16年かかります。いかがでしょうか?すぐ錆びる鋼鉄でも、思ったより脆弱ではありませんね。

確かに、裸の炭素鋼は海岸間近の環境では、1年半ほど錆で穴開けになる怖い話はありますが、こんな厳しい環境で、無塗装のまま放置すること自体が問題です。塗装+定期検査メンテナンスをきちんと行えば、鉄で作られたコンテナハウスは一般建築物のように、どこでも使えます。

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